ヴィットマン





食後、早速セラー見学。

1829年設立のセラーには古い樫樽がズズィと並べられ、 1891年ものもあり、これは今も現役。

出来上がったワインをミックスする時には、ステンレスの大型タンクを 使うらしいのですが、醸しにはやはり昔ながらの小樽が一番だそうです。

ほとんどが白ワインですが、赤ワインも若干作っており、 ピノ・ノワール用にフランス産のオークの小樽が置かれていました。 なかなか、本格仕込みの赤ワインのようです。

それにしても見事にかびがびっしりとセラーの壁を覆い、 そのヒンヤリと湿ったプライベートセラーには、代々の古酒が スヤスヤと眠っています。

これだけでも、ヴィットマンが歴史ある蔵元であることを 十分肌で感じることができました。

ふと見ると、セラーの一角に、なぜか仏さまが置かれてありまして、 アジア大好きなご夫妻は、仏さまがワインを護ってくださるように、 と置いてみたとのことでした。

折りしもそろそろ瓶詰の季節、ご主人のギュンターさんはボトルラインの お守りの真っ最中で、しばらくして畑見学の時にお顔を 見せてくれました。







畑専用の四駆のアウトドア車に乗り込み、ご夫妻と私3人で、 デコボコ道を揺られながら、外を見てましたら、
ン?柴犬くらいの大きさの背中が茶色い生き物??が突然ニュッと登場。

「エリザベスさん、あれ、なんです?犬ですか、それとも狐?」

「あれはうさぎ、ハーズっていうのよ。」

エエッ、だってあれ、すごいドデカサイズですよ。 あれがウサギ? あんなのがブドウを食い荒らすわけ?大変じゃないですか〜。

ライン河から10キロにあるキルシュビルの畑にやっと到着。

ここのブドウの木は50歳以上。 幹にもしっかり苔が生え、堂々としたものです。

キルシュビルの下層土はライムストーンで、畑を耕すとゴロゴロ 瓦礫のように出土してきます。

その石を積んで、造った畑の囲いの前でお二人をパチリ。 二人ともとっても仲良し、ステキなツーショットが撮れました。

ちょうど気温が15℃近くなり、樹液がポタポタ、春の到来です。

頭を車の天井にぶつけそうになりながら、帰り道も畑の中を通ったのですが、 またまた今度は鹿の親子に遭遇。

「動物たちは、真っ先に私たちの畑のブドウへやってくるの。 オーガニックなのをよく知っているのよ、きっと。」

いやいや、オーガニックというよりも、ヴィットマンのブドウが とっても美味だからに違いありません。

そういえば、同じBIO農法のニコライホーフでは、獣害を防ぐために 彼らが好んで食べるハーブ類をいっぱい植えているそうです。

自然農法でブドウを育てるというのは、やはり誠に手間のかかる大変な作業です。






その後、蔵に戻ってからは14種類2005年ものを中心にヴィットマンの ワインを一気に試飲させていただきました。

2005年シルバーナー、ピノ・ブラン、ブラウアーブルグンダー、 ショイレーベ、リースリング、そしてオーレルデで造った特別仕込みのゲベックス。

2005年はもう、大変よいものができたとの言葉どおり、いずれもキメが細かく、 まとまりがあり、酸味は大変美しく抽出されて、形が既にできあがって、見事です。

ピノ・ブランはふっくらとやわらかくとても分かりやすくまとまっています。

シルバーナーは春のアスパラガスのオランデーズソースとぴったり。

ライムストーン土壌のリースリングは、キリッと鉱物質で厚みがあり、 鋼のように頑丈な酸味とボディがお手本のようなリースリングです。

う〜ん、どれもこれも秀逸でよいものができたんだぁ、 これは出荷の日が待ち遠しいなぁと、思いました。

面白かったのは、オーレルデで、ボディがフルで大変芳醇です。 うーん、これはラインヘスのムルソーって感じで、これまた美味!

「ロシアですごく人気あるのよねぇ。」 とエリザベスさん。

日本でもかなり受けそうなトロトロタイプのドイツワインです。 最後の2品、アルバロンガがまた深みがあって、強く、より芳醇で、 酸味ががっちりして、頑丈で、もう完璧!

いいなぁ、いいなぁ、これ〜〜〜っ。 と感動しながら試飲をしているところに、な、な、な、なんと!!








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